技術経営卒の書庫

自分が読んだ本について、内容を忘れないようにメモしていこうと思います。このサイトはアフィリエイト広告を利用しています

隠れた人材価値

[概要]

成功している企業がいかに人材の価値を引き出しているのかを検討するために複数の事例と共にまとめた本。

多くの事例では企業の価値観をきちんと伝えることによりうまくいっているように感じたが、それ以外の要因もあるのだろうかと考えてしまう。

 

隠れた人材価値 (Harvard Business School Press)

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[感想]

adtgayahmd.hatenablog.com

 

成功した企業の組織戦略が書かれている。

単純に戦略を模倣してもうまくいくことはなく、組織文化までもコピーできないと同じような価値は提供できないとしている。

この本の期間中では成功しているものの、実際に将来的にダメになった企業というのもいくつかある。

実際に良く見えるところだけを瞬間的に切り取っても、それは見せかけでしかないことがある。

adtgayahmd.hatenablog.com

 

何が正しいのかは不明であるし、それを探求していくのが学問であるが、それでもやはりより良い組織にしていきたいものである。

転職の理由の一つには人間関係があるだろうし、人間関係が悪ければ成功してもなかなか分かち合いにくい。

フリーランチもなく、成果を分かち合えて切磋琢磨できる組織文化というのもなかなか難しいものである。

個人的にはウェアハウスの報奨金制度が面白かった。

報奨金を多めに設定してしまうとそれが目的になってしまう。

小さな目標ながらも適度に一致団結できる金額というのが励みになるのかもしれない。

 

全体的に組織の制度や雰囲気について書いてあったものが多い印象だった。

制度や雰囲気が成立するに至るまでに何があったのか、そこが分かれば他の起業でも模倣が可能になるのかもしれない。