[概要]
ドラッカーのマネジメントを4部作に分けたうちの第3部。
マネージャーとしての資質を考える一冊である。
中間管理職などの層にはいいかもしれない。
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[感想]
前回に続き3部目。
仕事の内容に関して、あまりにもとるに足らないと関心が薄れるという話が今の自分に刺さった。
ここではマネジメント層に関して言っているが、現状自分もあまりに職務内容を魅力に感じられていない。
そのため、ここでいうように変化の少ない仕事を続けているとモチベーションが下がり生半可なふるまいをしてしまう。
ここではそれに加えて、何か変革が起こった時に保守的な行動をとってしまうと書いているが、自分もこのままでは向かう先がそうなってしまいそうである。
言われたことして給料をもらうのではなく。変化を常に起こして学ぶ姿勢を作らなければ脳が腐っていくのかもしれない。
またこの本では、45歳までにマネージャー格になれない人間は経営層になれないのが日本の仕組みであると書いていた。
これは先日のサントリー社長の45歳定年論と酷似しているように思う。
45歳くらいまでには結果を出し、流れに乗らなけらばこれまでの仕事と同じことを繰り返すだけなのかもしれない。
それならば給料の安く済む若手を雇いたがるのは当然の流れに思う。
45歳という節目までにどれだけ結果を出すのか。
これは今後重要な目標になってくるように思う。
ただ失敗するとマイナス評価になり、何もしない方が損をしない という組織になってしまうとそれはそれで問題である。
優れた人材になろうとあがくほど失敗は起こるはずである。
少なくともその分挑戦をしている。
こういった部分の評価は難しいが、それが行われるようになれば目標によるマネジメントもより目立った成果が出るであろう。
少なくとも挑戦している間はやる気が出るものである。
また250人以内で部署人数を常にキープするという施策は面白く感じた。
他にも様々な組織論が出ていた。
結局は形ではなく、成果を上げることが重要なのでどの組織形態でもよいといえばよいが、それでもやはり試行錯誤が今後とも必要になってくるのであろう。