[概要]
IoT時代が来ることを想定し、過去のプラットフォーム戦略をから学びを得る事で備えようという内容。
理論が中心で、事例をもとに説の根拠を示している。
IoTについてはコラムとして全体の2%くらいしか書いていない。
新品価格 |
[感想]
プラットフォームについての勉強にはなるものの、ITに偏った内容であるためよ見にくいところもある。
温故知新をテーマの一つに添えているが、IoT本として読もうとするとどうしても失敗するような気がする。
IoTでは様々な箇所でプラットフォームが出来ることが考えられる。
一番広く世界に影響を及ぼすのはどこであろうか。
単純な工場の中の最適化だけではなく、サプライチェーン全体に影響があるだろう。
その時の最適とは何をどう最適にすることであろうか。
単純に費用削減というのは重要であるが、現在社会はいろいろな方面から責任を求められている。
例えば地球環境の保全だったり、労働者の権利の保護であったりもサプライチェーンでは現在重要になっている。
地球環境保全という点でいえば二酸化炭素の排出の削減を目指したプラットフォームになるだろう。
労働者の権利という意味であれば、サプライチェーンにおける工数が少ないとか、過酷な労働でないとかになるだろう。
IoTの中では何を最適にするプラットフォームになるのだろうか。
単にトレースの役割というのもわかるが、やるからには何かこれまでにない新しい価値が生まれるのだろう。
いかなる仕組みも想像できるが、このプラットフォームを牛耳れるのはどの企業にもなかなかうまみのある話である。
ただ子の本にあるように、既存の階層に入る込めるプラットフォームというのもなかなか強固な存在になりうると思う。
ただし成功確率はものすごく低いような気がする。