マッキンゼー 現代の経営戦略 2014年新装版
[概要]
1980年代のマッキンゼーでの経営戦略がまとまっている本。
今となっては古臭いかもしれないが、原点に返って物事を考えるにはちょうどいいかもしれない。
そしてどれだけの企業が、古臭い方法であれ戦略的に行えているのかということを考えるのも面白いかもしれない。
マッキンゼー 現代の経営戦略 2014年新装版 (大前研一books>Kenichi Ohmae business strategist series(NextPublishing)) 新品価格 |
[感想]
久しぶりに読んでみたが、40年以上前からPPMなど理論の話をしてあった。
これらの理論はいまだに色あせることなく、各企業の戦略を立てる際の指針の一つになっていると思う。
やるべきことはいつも明確で、現状とあるべき姿を定め、その差分をいかに埋めていくかにつきる。
その差の埋め方の方針や現状の把握の仕方がこういった理論になるわけである。
やってはいけないことは、現状把握をする前からにあるべき姿を定めて、その姿に関連する理論・要素を中心に現状把握を行うことである。
当てはめたい理論をもとに現状把握を行うと、どうしても視線が当てはめたい理論に寄ってしまい、現状把握をする中で重要な要素を見落としてしまう可能性がある。
下手に理論ばかりを知ってしまうと、現状把握をおろそかにしかねない。
このあたりが戦略を考えるうえで難しいことであるように思う。
本の序盤に「不確実性のある時代」などと書かれていたが、現在でもVUCAなどと名前を変えて、不確実性だなんだと言っている。
結局時間がたって振り返ると過去の流れが一貫した流れに思えているだけで、いつの時代も不確実の中なんだなぁと改めて思ったり。