[概要]
シリーズの一冊。
財務3表のつながりを説明することで、会計上のお金の動きを説明している。
企業の財務情報比較を図を多用して行っており、どこをどう比較しているのかが視覚的にわかりやすくなっている。
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[感想]
前回の本はまさしく基本事項のみ書いてあり、簿記の勉強をある程度したことある人には知っているような内容であった。
この本では企業比較にウエイトを置き、実際の有名企業を比較分析していた。
また時事ネタ的に大企業の過去の会計に関する不正事例などを取り上げているため、その時に実際にどういう動きがあったのかという背景を理解することができるようになった。
個人的には三菱自動車の経営状態が悪くなかったというのがとても驚きだった。
偏見かもしれないが、三菱自動車は日産に取り込まれたとき、財務的に大きな問題があると想像していた。
ただ、この本を読むに財務体質的には悪くないということを理解でき、企業の本当の姿を見るのであれば、会計的な見方は必須であると改めて感じた。
前回も書いているが、個人的にはやはりCSの動きを重視しているため、この本の内容は強く賛同できた。
単純にお金の動きを理解でき、そこから会社の方向性も把握できるのは分かりやすい指標であると感じている。