[概要]
今世の中にある有名なビジネスモデルを列挙し、その特徴や欠点をまとめ上げた一冊。
ビジネスモデルという言い方を変えるなら、「どういう方法で収益を上げるよう工夫しているのか」とでもなろうか。
ビジネスモデルキャンパスというフレームワークに記載事項を沿わせる形で書いてあり、他のページのモデルとの対比が行いやすくなっている。
しかし無理に統一感を持たせようとしたために無理が生じているのかもしれない。
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[感想]
一番気をつけなけれらばならないのが、この本の特徴であるビジネスモデルキャンパスに沿った内容であるという点である。
レイアウトが統一されているおかげで理解や対比がしやすくなるものの、 それ以外の要素を考えにくくなる恐れがある。
例えば法規制や業界の特徴、時代背景などである。
もっともこの本では事例に挙げた企業の業界話も書いてあるため、おおむね言いたいことが理解できるが、そういったさらに考えるべき背景などを見落としてしまわないようにすることが大切であると思う。
削ぎ落すことも大事だが、考えることがビジネスモデルに一番必要な要素であると思う。
ここで得た知識を類推して新たなものを生み出すには、実は削ぎ落した無駄な部分の方が大事なように思う。
最近は安定した収益化と顧客を絡めて離さない仕組みとしてサブスクリプションモデルの話をよく耳にする。
実際に定期利用というものを全てサブスクリプションというのでは知恵がないように思う。
この本での内容をトレースするような形でいいので、それぞれどのような取り組みなのか、サブスクリプションを活かすための方法について考えるのもありだと思う。