チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ! (はじめて読むドラッカー (マネジメント編))
[概要]
テーマはマネジメントとなっている。
マネジメントは経営でも管理でもない。
ここでいうマネジメントの意味・目的は、知識社会において、組織内の個々の人間をいかに活かしながら外部(顧客)へ価値を与えるかということである。
つまり生産性を向上させる方法を考えるのがマネジメントの意義である。
そしてこの本のタイトルはあくまでリーダー(指導者・導き手)であり、ボス(上司)ではない。
![]() |
実際に会社勤めを始めてからここでいう目標による管理というのを何度も聞いてきた。
言っている本人は実際に読んだということはなく、いろんなサイトでまとめている情報をうまい具合に切り抜いて言っているのだろう。
意味合いとしても特に間違っているように思わないし、そこのところは気にしていない。
ただ実際に組織の中でこれを行うのは思ったよりも難しく感じた。
結局自分のしたいことや長所ではなく、現場にいるといろいろな仕事を回される。
体よく経験だからという話のもと、自分がどうしたいやどういう目標を持っているかは関係ないような感じで仕事を回されることもあった。
良い上司ではないというのはすごく簡単なことである。
そんなことはないが。
目標によって自身を管理して高めるというのは思ったよりも難しい。
機会は仕事中だけでなく、終わった後も自習して身に着けていく必要がある。
知識社会では学ぶことを止めることは出来ないと改めて感じた。
プロとしてお金をもらう以上、常に最善を尽くさなければならない。
なかなか難しいものである。
「知りながら害をなすな」とこの本にも書いてあったが、実際に貢献を行えている人はどれだけいるのだろうか。
不祥事はいつもあり、マスコミは切り取って報道している。
ジャーナリズムこそ、この話は重要であるように感じた。
また組織の形が変わり、誰もが何かの専門家になりつつある。
自分は何の専門家になるべきであろうか。
SECIモデルなどといって社内の知識をいかに使うかという話になっても、誰もが知っていることを知っているだけでは成長がない。
今のように上から言われた作業をこなすだけでは先の見えない生き方になってしまう。
そろそろ自立できるような能力を身に付けなければと感じた。
また個人的には最近のベンチャービジネスの資金繰りについて気になった。
この本ではキャッシュフローが大事であると書いてあった。
近頃はいろいろなところから融資を受けるチャンスがある。
現在のキャッシュフローや資産管理はどうなっているのだろうか。