貢献力の経営
[概要]
NTTデータで行われている社員間のSNSの話などを例に話が展開されている。
自分の所属している部門の中でのみ行動するのではなく、外部と意見を交換しながら活動することで自分を社会の一員であると認識しながら貢献しようという話。
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[感想]
今回の本で描かれているSNSによる施策はあくまでも部門間の壁を取り払う必要があるとして行っていた。
これは会社という組織が官僚的であるという前提があるということになる。
完全に部門の壁を取り除くことは不可能であることは分かるが、この効果をあげたいのなら組織の階層性を減らしてフラットな組織にすべきであると思う。
そうすればさらに求めているような、他社との共存を意識した組織になるように思う。
そもそも情報化社会の組織の中で多すぎる階層は身動きを悪くする。
IT企業ならより気にすべきことであると思う。
また実際に社員の部門外への仕事を増やすために人事考課を変更したのは良いと思った。
組織構造を変えるときに人事制度はどうしても変えなくてはならないので、重要な取り組みであると思う。
最後になるが、KI活動として一人一人の行動を確認しやすいようにしていた。
朝礼のホワイトボードに付箋で職務内容を書き貼り付けることで、互いの仕事の確認と仕事の受け渡しが簡単に行われる。
大事なのはそのスムーズさだけではなく、権限移譲がより簡単に行われることで立場がしたの社員の自発性を促しやすくしていることである。
何より単純に社員の成長する機会が増えるのである。