[概要]
知識を組織内でどう生かすかにかすかについてと、製品と効用の話、最後に実際の企業事例のインタビューの3つの構成。
図が多くて見やすいが挙げられている事例の正当性に疑問を持つところがあった。
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[感想]
ナレッジマネジメントの一環として、中間管理職を上下のすり合わせ要因として使うというものがあった。
ドラッカーは知識社会での組織構造は4階層程度がいいと言っていたが、この場合の組織構造はどうなるべきであろうか。
大企業の従業員それぞれが持つ様々な知識を有効活用するのに、中間層をうまく使うにはどうすればよいのだろうか。
数百人のすり合わせなど普通は不可能であると思う。
その場合組織構造の階層を増やすしかないのであろうか。
また日本はこれまでコスト削減へのイノベーションばかりをやってきたと書いてあった。
当時は人口増加により、安くても利益をとれていたため企業はコスト重視のイノベーションを行った部分があると思う。
今後人口減少にあたって、製品の質などに重きをおくイノベーションは増えるのであろうか。
またイノベーションを起こすために、新たな次元(製品の持つ効用)を生むか次元を破壊すると書いてあった。
次元破壊という考え方は初めて見た気がする。
数値化しやすい指標・次元は多くの企業が狙うからこそ、このような強みを持てるような戦略は有効に働くと思った。
最後にジェネリック医薬品を製造している製薬企業の例があった。
ここでは一年分をまとめて製造し、製品の品質をコントロールしているとあった。
こういった企業は原価低減をどのように行っているのかが気になった。
原料輸入や新技術による原価低減は繰り返しの中で行われていく。
どのように彼らは行っていたのかが、実は隠された強みのように思う。