技術経営卒の書庫

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パーソナルデータの衝撃――一生を丸裸にされる「情報経済」が始まった

[概要]

データを取得し、それをもとに確率を出したり最適な広告を紹介しる仕組みが一般的になっている。

そんな中で一人の人間の持つ情報の価値はいくらになるのか、どういう仕組みで情報から価値を産み出すビジネスが考えられているのかが紹介されている。

 

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[感想]

データは石油とはよく言ったものである。

新しい価値であるという風にも受け取れるが、実際は正しく「石油」を掘り当てないと価値を産み出すことは出来ない。

前半の部分に個人のデータの価値が書いてあるが、一般人はせいぜい数ドルが関の山である。

adtgayahmd.hatenablog.com

情報に基づいたマーケティングから価値を産み出す確率を考えると、せいぜいその程度の価値しかないのである。

実際にデータを使って国内外でどういう取り組みが行われているのか、そのビジネスについてもまとめられており、これらは勉強になった。

消費者を保護するという規制のあるなかでいかにして価値を見つけていくかが重要である。

現在でもスマートウォッチやアレクサなどで情報を絶えず送っている。

悪用されることは怖いが、そうでなければ心強い製品でもある。

便利さの裏には何らかの犠牲があるのかもしれない。

保険料を下げるために個人データを送り続けるという事例があったが、それがもう日常になりつつある。

 

現在ではデータを集めるとそれだけで妊娠を予知するなどというのはまさに石油を掘り当てた例であるように思う。

 

今後日本でもマイナンバーを通じて情報が政府に集約されていくことであろう。

恐れられているのはもちろん流出からの悪用であり、行政サービスを保つためにいかに情報を守るかという事が大事になってくる。

中国では企業が個人スコアを算定しだしている。

ディストピアユートピアはそんなに差はないのかもしれない。