地球を「売り物」にする人たち――異常気象がもたらす不都合な「現実」
[概要]
地球温暖化は世界のいたるところで影響を与えているが、その内容はさまざまである。
日本では単純に暑くなるということと、それに併せて生態系が変化していることなどが問題となっている。
一方海外では、海水面の変化や水ビジネス、雪解けとともに現れる農地など今までにない市場が出てきている。
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[感想]
これまでは温暖化とは暑くなることやそれに伴う異常気象、生態系の変化しかイメージを持っていなかった。
どうやら日本は本当に恵まれているらしい。世界では気候変動だけでなくそれがビジネスとして扱われている節がある。
変化は新たなチャンスを生んでいる。
不公平は新たなチャンスであり、誰かを踏み台にすることで得られる利益もある。
そうでなく単純に、温暖化が新たな資源を見つけるきっかけになっている場合もある。
チャンスの形はそれぞれである。温暖化を解決するというのは誰にとって一番都合がいいのかを考える必要がある。
温暖化が止まったからとしても、誰もが幸せになるとは限らない。
そういった内容を感じることが出来た一冊であった。
著者の取材量はものすごいモノであると思う。
大事なのはどんなところからでもビジネスチャンスを見出すような強かさなのかもしれない。
それこそが人間の持つ可能性を生み出す力なのかもしれない。