技術経営卒の書庫

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経営センスの論理 (新潮新書)

[概要]

実際に経営で成功するには、単純に理論を構築するだけではいけない。

理論で導き出せるのはせいぜい一般的な解までであり、そこにオリジナリティをつけて競合との差異をつけることで価値を見出す必要がある。

その差異は理論を学ぶだけでは得ることのできない、まさしくセンスと呼ばれるものである。

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[感想]

エッセイ風な文章で、不要なコメントが多く読みにくい本であった。

内容としては、理論化できず、経営者のセンスとして現れてくる事業の競合との差異の部分があってこそ、経営はうまくいくというものであった。

確かに「事業の海外進出」、「大規模な配置転換」などという言葉はあくまでも方法の話であり、そういった方法をいかに自社の経営に溶け込ませながら有意義に行うのかといった点はまさしくセンスが必要である。

かといって理論が不要というわけでもない。どちらもないとおそらく成功はしないだろう。

この本の中では、「イノベーションは非連続性をもつ」と表現されている。

理論を固めたうえで、非連続な解を見つけ出せること、つまり理論の型破りが出来ることが成功する経営者の素質・センスの表れではないのだろうか。